日記#2 自分に関係がない限り、この世界は美しい
テレビに映る俳優、女優を見て、華やかな世界にあこがれる。
ヒーローインタビューでの野球選手はとても輝いて見える。
違うクラスのあの子はたくさんの友達に囲まれて、幸せそうだ。
隣のあいつはいつも仕事ができて気が利く。上司からも評価されている。
田舎での自由気ままな生活を移す画面は、いつも穏やかだ。
多分、みんな誰かに、何かに憧れて生きている。
テレビの中、ネットの中、隣のあいつ、通りすがりのあの人、、、
自分とは関係がない世界はかくも美しい。
あの世界の住人になれたら、今の生活よりは幾分ましな人生だろう。。。
今の自身の生活を顧みるとそんな愚痴もこぼれそうになる。
でもたぶん、だれかのその想像上の世界の中で、私たちは日常を送っている。
憧憬の中の日常はなんだか変な気分だけど、自分ではわからないけど、
あの人からみた私の日常は多分輝かしいところもあるのだろう
自分と関係ない世界はかくも美しい。
その素晴らしい世界の一つに私は永遠、気づくことはないのだろう。
憧憬の中の日常。
いつかそこに映る自分が見えますように。